代表者挨拶

代表者挨拶 創設者 栗原弘美(代表理事)の想い

今、日本人のこころが危ない!
すべての人にこころの相談相手を

代表理事 栗原弘美

12年前のある日、ビジョン心理学のマスタートレーナーであり、心理カウンセラーである私は「お父さん、自殺しないで!」という自殺遺児を助ける募金活動の看板を目にして胸が痛くなりました。日本では3万人を超える自殺、それも中高年男性の自殺が急増しており、また、うつ病や家庭崩壊、幼児虐待、いじめなど、「今、日本人のこころが危ない!」と痛切に感じました。同じく心理トレーナーである夫の栗原英彰がこの問題について、「誰も相談相手がいない孤独な状況が、このような問題を引き起こしているのではないだろうか」と言うのを聞き、私は「すべての人がこころの相談相手をもつ」をテーマとして、NPOを立ち上げようと思いました。そして、2001年11月、ビジョン心理学を学んだ心理トレーナーやセラピストたちを中心に、特定非営利活動法人こころのビタミン研究所を発足させました。

「からだの飢餓」と「こころの飢餓」
その両方をなくしたい

私と夫は、長年、世界から飢餓をなくすNGO「ハンガー・フリー・ワールド(HFW)」に関わってきました。そして、10数年前に初めてバングラデシュを訪れた時、こう感じました。確かに貧しい人々は衣食住に事欠き、飢えている。しかし、生きるバイタリティに溢れ、子どもたちの目は輝いていると。一方、モノには何不自由ない日本では、こころの問題に悩む人が増え続け、悲惨な事件が多発している。「からだの飢餓」と「こころの飢餓」、どちらも飢えていることに変わりないではないか。ならば、その両方をなくして、すべての人が幸福で平和な世界を創りたい。それがこころのビタミン研究所のビジョンです。

「国内の活動」と「海外の活動」

「こころの飢餓」と「からだの飢餓」、その両方をなくすために、国内では「こころの相談」や「こころの勉強会」「ここビタサロン」「OSKクラブ」などを、また、2011年3月の東日本大震災に対しては、被災された方のこころをケアする「被災者支援プログラム」を開始しました。そして海外では、HFWバングラデシュが実施している多目的職業訓練センターおよび小学校の運営、母子保健など、また、ハイチのNGO、イニシアティブ・アゲンスト・ハンガー(IAH)の貧しい人々のためのを支援しています。

「こころの飢餓」をなくすことにつながる「海外支援」

今、同じ地球上で飢えている人がいることを知り、自分が何か役に立ちたいと思うとき、自分のこころの豊かさを感じませんか? そうすると自分自身の問題が案外大した問題でないことに気づいたり、自分の素晴らしさを発見したり、喜びを感じたり…。 杉並の「こころの勉強会」から生まれた「英語教材チーム」は、バングラデシュの子どもたちのために英語教材を作成し、カリガンジとボダの小学校へ届け、先生にも生徒にも非常に喜ばれています。実際にバングラデシュの子どもたちの役に立っていることを実感できることは、教材チームのメンバーにとって、何ものにも代え難い喜びになっています。海外支援は私たちの「こころの飢餓」をなくすことにもつながっています。

バングラデシュの飢餓を終わらせるために、毎年セミナーを無償で提供

私は、HFW(ハンガー・フリー・ワールド)バングラデシュの事務局長、ミトンさんの「建国50周年である2021年までにバングラデシュの飢餓を終わらせる」という強い決意を知り、そのビジョン達成のパートナーとして、2021年まで毎年、「バングラデシュの飢餓を終わらせるためのビジョン、リーダーシップ、パートナーシップ」セミナーを提供することを約束し、実行しています。国は違っても、人はみな同じ悩みを持っています。家族関係、職場の人間関係など、その悩みが解消すれば、人はこころが楽になり、生き生きとして、その結果として、個人や組織としての達成や、ビジョン実現が近づきます。飢餓を終わらせるためには、現地での実際のプロジェクトへの支援と、心を成長させる支援が車の両輪のように重要だと思います。

今、広めよう「OSK(おせっかい)クラブ」!

今、日本の社会で激増している、さまざまなこころの問題に対して、どう行動すべきかと自問していた私は、ある朝、突然、「OSK(おせっかい)クラブ」というインスピレーションを受け取りました。

現代は、プライバシー尊重という風潮のあまり、人を助けたいという気持ちと、干渉しているように思われるのではないかという気持ちが交錯することがしばしばです。虐待の可能性を疑いながら声をかけられなかったり、気になっていた友達が行方不明になってしまったりした時、その後悔から立ち直ることは、容易ではありません。 「OSKクラブ」は「失敗を恐れず思いやりの気持ちを行動に表す人」の集まりです。いくつかの点に留意すれば、人の気を損ねることなく、適切に援助することはそれほどむずかしくないはずです。「周りの人のことが気になってしょうがない、世話をやかずにはいられない人」を自他共に承認し、おせっかいを行動に移すことで、社会を明るくしようという運動を日本中に広げていきたいと思います。